【党首討論詳報】(6)公明代表「今年の確定申告済ませたか」(産経新聞)

 山口那津男公明党代表「公明党代表の山口那津男でございます。党首討論に初めて立たせていただきます。早速、参ります。先程もお話がありましたが、昨日から確定申告が始まりました。私は居住地であります葛飾税務署、朝9時すぎに赴いて自分で確定申告を済ませました。窓口には所得税、さらには贈与税、そして消費税、そういう表示が掲げられておりました。葛飾区は中小零細企業の事業主の多いところでありますから、あの狭い窓口にずらーっと50人あまりの方々が並んで、黙々と手続きをされていらっしゃいました」

 「さて、鳩山さん。あなたは今年の確定申告をすでに済まされましたか。また、これまでに確定申告書を自分で作成して提出したことがありますか。端的にお答えください」

 鳩山由紀夫首相「山口委員からもこのような話を、すなわち、政治とお金の話からスタートをしなきゃならないことを不徳の致すところと思っております。今、お話を頂きましたが、まだ今、準備中でございますが、確定申告はしっかりと、当然のことながら義務を果たして参ります」

 「確定申告を自分で行ったことがあるかということでございます。恐縮でございますが、確定申告は今まで、資産管理会社と税理士が私のところに報告に参りまして、その報告書を見ながら、確認して、最終的には私が確認をしているという手続きを取って、行っててきたところでございまして、税務署に並んで、というようなことを行ったことはございません」

 山口氏「あなたは徴税行政の最高責任者なんです。ですから、自分から率先垂範という姿勢があふれてなければ、納税者には伝わりません。その並んでいた納税者のお一人は、鳩山さんや小沢さんこそ、こういうところに並んでしっかり税金を納めてもらいたい。そうやって叫んでいらっしゃいましたよ」

 「さて、そこで、鳩山さんは、母親から12億6000万円ものお金を渡されながら、長年それを納税してこなかった。そして、この間の予算委員会では、『平成の脱税王』なんていう発言まで飛び出しました。納税者をこれを聞いて怒ってるんですよ。そして、税務署の窓口には沢山の苦情が押し寄せてます。私の元まで国税庁長官にこういう書面を、クレームを出しました、そういうファクスが届くくらいであります」

 「鳩山さん、その徴税行政の最高責任者として、このままでは国民に示しがつかないんじゃありませんか。もう一度、納税者の方々に総理として、また一納税者として真摯なお願いをここで述べてください」

 首相「山口委員からも、先程、谷垣(禎一自民党)総裁からも同じ趣旨の話を頂きました。私の母からの資金提供ということに対して、私がまったく存じていなかったということ、そして、しかしそれが検察によって事実であるということが判明をした、そのことによって大変、遅まきではあったことは事実でありますが、納税義務を当然のことながら、果たさなければならないという思いの下で申告をして、納税をしてきたところでございます」

 「今、国民の皆様方がそのような鳩山の行為に対して、けしからんではないかというお気持ち、分からんわけではありません。しかしながら、だからこそ、私もこれからは当然のことながら、国民の皆様方のために働かせて頂きながら、徴税…納税の義務というものは率先垂範して果たしていかなきゃならんということは、言うまでもない話しでございまして、そのことをしっかりと義務として果たして行くことをお誓いをするところでございます」

 「ぜひ、山口委員にもお分かり頂きたいと思いますが、新しい政治を起こしていきたい。ここには、無駄遣いのない日本の社会というものを作り上げていきたい、そのために国民の皆様方の税金というものを無駄にしない新しい政治というものをぜひ与野党別なく作り上げていきたいと思っておりますので、公明党の皆様方にもご協力を願いたいと、心からそのことをお願い致します」

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