国民への周知、検証必要=津波で官房長官−首相は「迅速対応できた」(時事通信)

 平野博文官房長官は1日午前の記者会見で、チリの大地震に伴う津波で、避難指示が出ていても実際に避難した人が少なかったとの指摘があることについて「残念でならない。国民にこの問題を訴えたつもりだが、結果的にはそういう状況があることは反省の一つだ。検証したい」と述べた。
 平野氏は反省点として「津波の危険性の認識を国民全体に理解いただけなかったことと、避難誘導の伝達の在り方」と指摘、政府や地方自治体による広報の在り方を検討する考えを示した。
 一方、鳩山由紀夫首相は津波で大きな被害が発生しなかったことについて、記者団に「関係省庁が最大の努力をして情報の周知徹底ができた。かなり迅速な対応ができたのではないか」と語り、国民への周知に反省点があったとする平野長官とは異なる楽観的な見方を強調した。 

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<性同一性障害>中1女子が男子として通学へ 鹿児島(毎日新聞)

 鹿児島市内の公立中学校が性同一性障害(GID)と診断された1年生の女子生徒(13)に対し、4月から男子として通学することを認めたことが26日、分かった。埼玉県で小2男児(8)が女児としての登校を認められたことに続き、学校現場の判断で本人の意思を尊重した形だが、当事者や保護者からは行政としての対策を求める声が上がっている。

 母親や学校によると、生徒は2歳ごろから体の性が女であることに違和感を覚え、中学入学後はセーラー服を着ると「気分が悪くなる」などと訴え、登校できない日も増えた。両親は昨年7月に学校に相談し、9月から体操服での登校が認められていた。

 さらに今月20日に主治医からGIDの診断書が出たことを受け、学校は新年度から男子制服での通学を認め、学級名簿での性別も変えることなどを決めた。トイレは職員用の女子トイレを、更衣室は他の生徒とは別の部屋を使うことなどを検討している。

 母親は今月24日にクラスの保護者会で事情を説明し、在校生には3月の卒業式以降に校長から話す予定。校長は「前例もなく対応に迷ったが、他県で同じようなケースがあったことから踏み切った。今後の課題にはその都度対応し、解決していきたい」と話す。

 家族によると、生徒は「やっと自分の望む制服を着ることができる。とてもうれしい」と喜んでいるという。母親は「本人はとても苦しんでいたので、学校に感謝している。周囲に理解されず悩んでいる子はもっといると思う。教育委員会や県は専門医療機関と連携して相談窓口を設置してほしい」と訴える。

 学校現場での対応が続いていることについて、文部科学省児童生徒課は「個々の事実関係をよく確認しながら、国としても対応を考えていきたい」としている。【村尾哲、丹野恒一】

 ◇ことば 性同一性障害

 身体的な性別と心理的な性別が一致せず、体に強い違和感を覚えて悩む疾患。正確な統計はないが、国内に少なくとも1万人以上いると推計される。04年に一定の条件を満たした成人に対し、戸籍上の性別変更を認める特例法が施行され、08年までに1263人が認められている。

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<津波>4万世帯以上に避難勧告など 過去に被害の和歌山(毎日新聞)

 1946年の南海地震で大きな被害を出した和歌山県では、7832世帯に避難指示、3万7550世帯に避難勧告が出され、約360人が避難した。同地震で約5メートルの津波に襲われ死者22人を出した広川町でも約1700世帯に避難勧告を出し、正午から水門などを閉鎖、沿岸部の道路を通行止めにした。

 1854年の安政南海地震で村人を津波から救った「稲むらの火」で知られる豪商・浜口梧陵(ごりょう)の記念館「津波防災教育センター稲むらの火の館」などには住民33人が避難。南海地震を経験した女性(69)は、「当時は母に背負われて逃げた。津波は怖い」と話した。区長の戸田照彦さん(68)は「当時は浜の住民が知らせてくれて、他地区の住民も逃げることができた」と話した。

 本州最南端の同県串本町では避難指示が出された。錦富小学校体育館に避難した山崎種さん(94)は「もう年なんで、津波が来たら足が悪く逃げられない」と不安そうだった。

 高知県は、観光地の高知市・桂浜に通じる道路を通行止めにするなどして津波に対応。県内沿岸13市町村の4万1576世帯に避難勧告が出され、延べ1514人が避難した。

 60年のチリ地震による津波で全壊17戸、浸水936戸の被害を受けた須崎市の市民文化会館(3階建て)には、昼過ぎにはお年寄りを中心に約20人が避難。同市原町の亀岡秋子さん(76)は「50年前の津波は何の警告もなく、明け方5時に突然来たからすごく恐ろしかった。今回は事前に勧告もあったので安心」と話していた。【加藤明子、山本芳博、黄在龍】

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